興味をもった記事や写真をスクラップブックやノートに貼って、選んだ理由や感想、意見などを書くのが新聞スクラップ学習です。学校に提出する自由研究のテーマとして取り組んでみませんか。

動画「スクラップ学習のやり方」

≪準備≫

(1)朝小を古紙回収に出さないで、とっておきましょう

スクラップをしたことのない人は、まず朝日小学生新聞を保存しておきましょう。何に興味や関心があるか、自由研究としてテーマを決めるときに朝小をとっておくと後で役に立ちます。

(2)興味をもった記事やコーナーを切り抜いておきましょう

新聞や記事の切り抜きをとっておきましょう。

自分が調べたいテーマを探すのに役立ちます。面白いと思った記事や興味があるコーナーを切り抜いておき、クリアフォルダーなどにまとめておくのもよい方法です。テーマごとにまとめておくと自由研究のヒントになります。

【テーマ例】スポーツ(野球、サッカーなど)、環境(省エネ、ゴミ問題など)、福祉(高齢者社会、少子化など)、科学(宇宙、恐竜、実験など)、国際(世界の文化、世界の子ども、ニュースなど)、そのほか動物、植物、料理、天気、歴史、芸能など

≪やり方≫

(1)スクラップに必要なもの

スクラップブック(ノート、スケッチブックなどでもよい)、はさみ(カッターナイフ)、スティックのり、えんぴつ、消しゴム、色ペン、マーカーペン、色えんぴつ、定規など

(2)記事を選んで、貼りましょう!

★マーカーで囲む
 記事を選んだら、まちがえて切らないようにマーカーペンで囲んでから切りましょう。

★貼り方
 大きい記事はスクラップブックの見開きページに貼るか、折りたたんで貼りましょう。調べたり、意見や感想を書いたりするのに慣れるまでは、真ん中に貼って自分が書くスペースを小さくするのもスクラップを長く続けるコツのひとつです。のりは全体につけるのでなく、まわりにだけにつけると、しわになりにくいです。

(3)スクラップの作業をした日を書きます。

(4)記事の近くに「新聞名」「発行日」を書きます。

(5)記事を読んで要約をしてみましょう。「わかったこと」でもいいです。
 わかったことをかじょう書きにするとすっきりまとまります。年月日や数字など重要だと思うところにマーカーペンなどで線を引いたり、わからない言葉に違う色の線を引きながら読んだりすると、あとでまとめやすくなります。

(6)記事を選んだ理由や意見、感想を書きます。

(7)わからない言葉を調べて書きます。

(8)自分で調べたことを書きましょう!納得するまで調べてみましょう!

「なぜだろう?」「どうしてだろう?」と思ったら、とことん調べてみましょう。調べたことや博物館などに行って取材したこと、インタビューなどをくふうして書きましょう。地図を入れるのもよいくふうです。雑誌、本、辞典など、新聞以外の資料を貼ったり、書き写したりしたときは必ず出典を書いてください。

≪調べたことを上手にまとめましょう≫

調べたことを上手にまとめたスクラップ学習の作品例を紹介します。

▼テーマを決めず、「興味をもった記事」を選んでスクラップした例です。
3年生(2015年)。題名は「その日の記事でおもしろいと思ったこと」。

▼記事と身のまわりのことを結び付けてまとめた例です。
1年生(2014年)。記事と祖父の家のヒマワリを比べました。辞書も活用しました。

▼テーマ「自然と環境」で記事を選んだ例です。
5年生(2015年)。調べたことをイラストで表現しました。

▼記事をもとに実際に料理に挑戦した例です。
3年生(2015年)。記事をもとに自分で料理をしました。家族へのインタビューもしました。

【先生や保護者の方へ】

わからない言葉を調べたり、調べたことをまとめたりすることで、読み解く力や情報を選ぶ力、課題を発見する力、自ら調べる力、そして表現する力が身につきます。新聞スクラップ学習を自由研究の方法としておすすめします。

自由研究に役立つ新聞スクラップのコツ テーマ選びから調べ学習の進め方まで

朝小プラスまなび