絵と文 やなせ たかし

ヘイさんは、まだ年は若いのですが、山の中の一軒家で山番の仕事をしながら一人で暮らしています。

「山の中の一軒家の一人暮らしは、さびしくありませんか」と聞かれると、ヘイさんは首をふって、はにかみながら答えます。

「ボクは山が大好きで、山に生えている草や木も、全部友だちなんだ。自分でもふしぎだと思うが、ボクには、草や木が話していることが少しわかる。もしかするとボクは人間の形はしているが、草や木の方に近いかもしれない」

ヘイさんは、その日も、山の木の世話をするために森の奥の方まで行って、じゃまな下枝を切りとったり、一本一本木のはだをさすったりしながら歩いていました。

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