パパママ258人にアンケート

子どもの小学校入学に合わせて検討されることが多い学習机の購入。でも、さまざまなデザインやサイズがあり、「どんな机を選べばいいのだろうか」と悩む保護者も多いのではないでしょうか。不動産会社「AlbaLink」(本社・東京都江東区)が、小学生以上の子どものいる保護者258人を対象に実施した「学習机の購入に関するアンケート」の結果がまとまりました。

調査結果によると、「学習机を選ぶ際に重視したこと」(複数回答)の1位は「デザイン・色」(128人)でした。「大人になっても使えるような、子どもっぽくないデザイン」(40代男性)という声に代表されるように、「おしゃれ」や「好み」よりも、大きくなっても飽きないシンプルなデザインを重視した人が多くなっています。リビング学習を見込んだ家庭からは「リビングの雰囲気に合うことを重視した」という回答もありました。

2位は「価格」(95人)でした。「予算内で、デザインや機能を厳選した」(30代男性)という回答の一方、「安すぎないこと」と答えた人もいました。安すぎると耐久性などの面で不安を感じるとみられます。その半面、「年齢に応じて買い替えたため、今考えるともっと安い物でもよかった」という意見もありました。

3位には「サイズ」(63人)が入りました。「部屋に収まる大きさ」「なるべくコンパクトなサイズ」「天板が広い」など、さまざまなサイズ選びの基準が寄せられました。天板の広さはパソコンの使用を想定しているようです。

「学習机を選ぶ際の情報源」(複数回答)としては、「口コミ」(91人)がトップに。ネットやSNSでの情報収集が主流となっている様子がうかがえます。一方、実際に店頭に足を運んだ人も多く、「店頭展示・スタッフの説明」(77人)が続きました。

「学習机の購入先」(複数回答)は、「家具店」(160人)が他を大きく引き離しました。実物を確かめてから購入したいと考えた人が多い状況が見て取れます。

「購入後に後悔したこと」(複数回答)についても尋ねました。回答が分かれるなか、1位は「大きすぎた」(40人)となりました。「思っていたよりサイズが大きくて、少し邪魔に感じた」「店頭ではいい感じの大きさに見えたが、いざ部屋に置くと圧迫感が出た」という意見も。置く場所によって印象が変わることに注意が必要なようです。

2位は「あまり使っていない」(37人)でした。小学校低学年のうちは親と一緒に取り組むタイプの宿題もあり、リビング学習が多くなりがち。「学習机で勉強していない」という声が多数寄せられました。「小学校中学年や中学生になってから買ってもよかった」という回答もありました。

3位は「シンプルなデザインにすればよかった」(35人)でした。「キャラクターの机を選んだが、高学年になったら飽きていた」などの意見があり、長く使うにはシンプルなデザインのほうがいいと感じた人が多いようです。

デザインとサイズを重視して選んだはずなのに、実際にはデザインとサイズで後悔している人が多いという結果になりました。「大きすぎた」も「小さすぎた」も5位以内にランクインし、サイズ選びの難しさが伝わります。

「小学校入学時に買うのではなく、少し待ってから購入すればよかった」という声もあれば、リビング学習が定着してせっかく購入した学習机を活用できていない家庭もあります。子どもにとって本当に必要かどうか、そして購入の適切なタイミングも見極める必要がありそうです。

〈調査の概要〉
調査対象:小学生以上の子どもがいる保護者
有効回答数:258人(男性96人、女性162人)
調査時期:2024年8月4日~19日
調査方法:インターネット調査