
塾の面談には、保護者のお悩みが集まります。そっと覗いてみてみましょう。今日のご相談は「他人と比較してしまう」です。
「勉強のやり方」を教える塾、プラスティー代表の清水章弘です。最近の教育相談をご紹介します。子どもの力は無限大。ちょっとした「ひと工夫」でお子さんの良さを引き出してあげてください。
周りと比べて自信を失ってしまう
【相談】
うちの娘は、ついつい周りと比較をしてしまいます。「私だけできない」と自信をなくしがちです。
「比較」ではなく「モデリング」
【回答】
社会心理学者のレオン・フェスティンガーは「人間は、他者と比較する衝動を持っている」と表現しています。大人ですら比較してしまうのですから、子どもはなおさらです。比較すればするほど「どうして自分だけ」と、内向きになってしまうもの。比較ではなく、「モデリング」するよう支援していきましょう。
モデリングとはなんでしょうか。心理学者のアルバート・バンデューラはこのように説明しています。モデリングとは、他人の行動を観察し、同じような動作・行動をすることだ、と。
思い起こせば、僕も中学生の時、片道90分の電車通学と、サッカー部と勉強の両立が大変で、成績が上がらず苦しい時期がありました。練習が少ない部活に入る友達をうらやましく思ったり、通学のために学校の近所に引っ越した友達(セレブ…!)がちょっと妬ましくなったりしました。
特に、大変だったのは社会。とにかく板書が多かったのです。1回の定期試験の範囲は、ノート30ページくらい。隣のクラスで満点近くとっている友達がいたので、ちょっとノートを見せてもらいました。すると、シャープペンとオレンジペンの2色だけでとっていたのです。赤いシートをかぶせれば、消えるようになっています。
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