小学館の子育てメディア「HugKum」がリサーチ

重たいランドセルやゲームやスマホ、運動不足など、子どもたちの生活の中には姿勢が悪くなりやすい要因が潜んでいます。背中が丸まっていると、集中力を欠いたり、身長の伸び方に影響が出たりする可能性も。そんな「子どもの姿勢のお悩み」について、小学生の子どもを持つ保護者603人を対象に、小学館の子育てウェブメディア「HugKum」(はぐくむ)とヘルスケア企業「ドクターイースト」(本社・東京都中央区)が共同で実施した調査の結果がまとまりました。

調査結果によると、子どもの普段の姿勢について「悪い」「どちらかというと悪い」と感じている保護者は、合わせて7割にのぼりました。

子どもの姿勢を注意した経験が「ある」という回答は9割近くとなり、改善したいと考えている保護者は「すぐに」と「できれば」を合わせると、9割以上を占めました。

姿勢が悪くなる場面として(複数回答可)、最も多かったのは「食事中」(69.5%)、次いで「テレビ視聴やゲームなどの画面を見ている時」(64.5%)、「勉強中」(57.9%)でした。椅子に座るなど一定の姿勢を維持するシーンで、姿勢の悪くなる子どもが多い様子がうかがえます。「授業参観で姿勢の悪さが目立っていた」「写真で姿勢の悪さがよくわかる」など、自宅以外の場所で姿勢の悪さに気づいたという声もありました。

姿勢の改善に向けた悩みについて尋ねたところ(複数回答可)、「声をかけてもすぐに悪い姿勢に戻る」(66.5%)、「本人に改善しようという意識が低い」(56.6%)など、子どもの意識に課題を感じている人が多いという結果になりました。一方、保護者自身の課題として「改善する方法がわからない」(37.8%)、「声をかけるのが面倒」(35.7%)という意見も。姿勢を改善してほしいと願いながらも、良い方法が見つかっていない状況が見て取れます。

姿勢の改善に向けて実際に取り組んでいることとして(複数回答可)、最も多かったのが「声がけをする」(69.7%)、次いで「体にあった椅子や机を使う」(27.0%)でした。これ以外の回答はいずれも少数で、姿勢を改善したいと思っているものの、具体策を実行できていないと言えそうです。

〈調査の概要〉
調査対象:小学生の子どもを持つHugKum WEB会員
調査時期:2024年7月6日~7月15日
※調査結果の数値は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位まで記載