深夜の東名高速道路・海老名サービスエリアの駐車場に並ぶ物流トラック=2020年、神奈川県海老名市 ©朝日新聞社

「物流の2024年問題」や歴史的な株価暴落

運転手の働きすぎに新ルール

トラック運転手の働きすぎを防ごうと、働く時間を短くする新しいルールが4月、始まりました。

これまで働く時間が長すぎたことで、交通事故が起きやすくなったり、仕事をやめる人があいついだりなどの問題があったからです。

新しいルールでは、休けいをふくめ年3516時間までだった働く時間を3300時間までに。1日8時間をこえて働く時間外労働(残業時間)を年960時間までにおさえることになりました。

運転手の働く環境をよくする大切なルールですが、人手が足りず、これまでのモノの流れ(物流)を維持できなくなる新たな問題が起きています。これが、物流の「2024年問題」です。

人手不足はすぐには解消できないので、企業はさまざまな工夫にも取り組んでいます。複数の企業の荷物を1台のトラックでまとめて運んだり、飛行機や船で運ぶことを増やして、トラックにたよることを減らしたりしています。

また、配達先が留守で渡せなかった荷物を配達しなおす負担をなくそうと、荷物を無人で引き渡せるロッカーなども広がっています。

「ブラックマンデー」超えも

今年は株価の目立った動きが続いています。東京株式市場の日経平均株価は2月、約34年ぶりに最高値をぬりかえ、3月に初めて4万円台に達しました。その後も上昇を続け、7月11日に史上最高の4万2224円をつけました。ドルに対する円の価値が下がる「円安」が進み、恩恵を受ける日本の輸出企業の業績が上がる期待などがあったといわれています。

しかし、その後は流れが変わりました。8月5日は3万1458円と前の週末の終値より4451円も下がりました。1987年10月の歴史的な株価暴落「ブラックマンデー」が起きたときを超える過去最大の下げ幅となりました。

金融機関がお金を貸し出す際の金利に影響する「政策金利」を日本銀行が引き上げたことなどで急な円高が進行。日本の輸出企業の業績悪化に対する心配が一気に広がったことや、アメリカ(米国)で株を売る動きが強まったことも要因となったといわれます。

過去最大の下げ幅で取引を終えた日経平均株価を示すボード前では、スマートフォンで写真を撮る人の姿もあった=8月5日、東京都中央区 ©朝日新聞社

株価は世の中のさまざまな出来事の影響を受け変化します。11月5日には米国の大統領選挙の投開票日もひかえていて、株価や為替の変化に投資家たちの注目が集まっています。

【中学受験を全力応援!】

 いよいよ2025年の中学受験シーズン本番。朝小の専門記者が12月末までの毎週火曜日、インスタライブで試験に出そうなポイントを解説しています。ぜひフォローを!  ※記事の後半では、中学入試のポイント解説も読めます

 朝小公式インスタグラムはこちら
https://www.instagram.com/asashogram/

日経平均株価は日本の数ある企業の一部を選び、その株価をもとに計算されます。選ばれている企業の数は?

1 100社   2 225社   3 475社

この記事は有料記事です。

デジタル版をご購読いただくと、記事の続きをお読みいただけます。

今すぐ登録(キャンペーン実施中)

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

ログインする

購読のお申し込み

紙の新聞版

朝日小学生新聞

2,100
月額(税込み)

申し込む

お試しを申し込む

サンプル紙面

朝日中高生新聞

1,200
月額(税込み)

申し込む

お試しを申し込む

サンプル紙面

デジタル版

朝小プラス

1,900
月額(税込み)

申し込む

デジタル版の紹介

朝中高プラス

1,050
月額(税込み)

申し込む

デジタル版の紹介