
去年、アメリカ(米国)の大リーグで活躍したドジャースの大谷翔平選手は、高校生のころから目標達成シートをつくり、コツコツ努力を続けてきました。「自分もつくってみたい」という人もいるでしょう。このシートの書き方にくわしい原田教育研究所の原田隆史さんに、つくり方を聞きました。(関田友衣)
高1から実践/言葉にすることで行動につながるよ
大谷翔平選手が、岩手県の花巻東高校1年生のときからつくっていた目標達成シートは、別名を「オープンウィンドウ64」といいます。真ん中のマスに目標、その周りの8個のマスに目標をかなえるための方法を書きます。これを「基礎思考」とよびます。
大谷選手は、「ドラ1 8球団(ドラフトでプロ野球8球団から1位指名を受ける)」を目標とし、かなえる方法に「コントロール」「キレ」「スピード160km/h」「変化球」「運」「人間性」「メンタル」「体づくり」の8個をあげています。
そして、これらの方法を具体的に実践する作戦を、1個の方法につき8個、全部で64個を入れます。これを「実践思考」といいます。
たとえば大谷選手は、ピッチャーとして「コントロール」力を得るため、「体幹強化」や「軸をぶらさない」という作戦を立てました。
目標や方法、作戦を細かく書き出すのをめんどうくさいと思うかもしれません。しかし原田さんは「頭の中で考えたり、心の中で感じたりしていることを『言葉』にすると、行動につながり、そこから結果が生まれる」といいます。

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