社会

公民は用語を理解、地理は統計に注目

ひととおり終えた学習の基礎を夏休みまでに見直し、秋から実践練習に入る――。ほかの科目と同じように、社会でもこの流れが受験学年のスケジュールです。ただし、社会は6年生になってから公民分野の学習が始まります。このことを念頭において1学期に取り組みたい学習を紹介します。

公民分野は、日常生活でなじみのない用語が数多く登場するのが特徴です。学校や塾で授業を受けたら、すぐ復習して身につけることを目標としましょう。理解できないままでは、あとで復習に余計な時間を使ってしまいますからね。むずかしい用語については、家族の話題にするのもおすすめ。理解が進み、記憶に残りやすくなるはずです。

歴史分野は、流れを確認しながら知識をかためることをめざします。年表やカードを利用して年号を復習すると効果的です。歴史上の出来事や人物は漢字で正確に書けるよう、この時期から意識して練習します。

地理分野では、統計資料を用いた問題への対策を始めましょう。最近の入試では統計をもりこむ出題が増えています。農産物の生産量、漁獲量、工業生産額、貿易統計などの表やグラフにこの時期から多くふれるようにして、読み取りに慣れておくのが得策です。

注意したいのは最新データが出そろうのは夏ごろだということ。具体的な数値や都道府県の順位などは、そのあとに確認するようにしましょう。農産物の生産量などは前年度からかわることがよくあります。

(伊藤聡先生)

(朝日小学生新聞2025年3月7日付)