
朝日小学生新聞と朝日中生新聞の読者から集まった質問や相談に、人気絵本作家のヨシタケシンスケさんが答える連載です。(構成・奥苑貴世)
Q 勉強を始めようと思ってもついダラダラしてしまい、結局「早くやっておけばよかった」と後悔しています。どうしたらサッと勉強を始められますか?(柴犬・広島県・6年)
世界救うべく勉強を始めるとか
A ぼくも毎日、ダラダラしてしまって、同じことでなやんでいます(笑い)。よく言われる話ですが「とりあえず2問だけやろう」とやってみる。やる気スイッチは何もやらないと入らないけど、少し始めたら入るから、体が勉強モードになる。ぼくも毎朝起きて、「1枚でもかいたら良しとしよう」と思うところから始めますね。
他には、物語の力を使う方法。「いま勉強を始めないと世界がほろんでしまう! 世界を救わなければいけない!」と思って勉強を始めてもいいわけです。他の人から見たら、ただサッと勉強を始めた良い子ですね。自分を動かすための物語を自分で作ってみるのも、いいんじゃないかな。
ヨシタケシンスケ

絵本作家・イラストレーター。1973年、神奈川県生まれ。2013年に『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)で絵本作家デビュー。展覧会「ヨシタケシンスケ展かもしれない たっぷり増量タイプ」が3月20日から6月3日までCREATIVE MUSEUM TOKYO(東京都中央区)で開催(https://yoshitake-ten.exhibit.jp/tokyo/)。その後、従来の「ヨシタケシンスケ展かもしれない」に戻り、秋田、愛媛、高知、山口、鹿児島などを巡回予定。
(朝日小学生新聞2025年3月16日付の記事を再構成)

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