
かつて37万2264人 進む高齢化
1945年にアメリカが広島、長崎に落とした原子爆弾で被害を受け、「被爆者健康手帳」を持つ人が、初めて10万人を切りました。厚生労働省が7月1日、明らかにしました。
被爆者健康手帳は、原爆の被爆者と証明するものです。今年3月末に手帳を持つ人は9万9130人で、去年より7695人減りました。平均年齢は86.13歳で、去年より0.55歳上がりました。国が手帳をわたす制度は1957年に始まり、最も多いときで37万2264人が持っていました。
被爆者の高齢化が進んでいます。最近は小さなころや母親のおなかの中で被爆した人といった戦争の記憶のない世代が被爆者運動の中心になっています。
(朝日小学生新聞2025年7月3日付)

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