「書けるかも」と思ってほしい

著者の額賀澪さん

特別ではなく、普通の子を主人公にすることを意識して書きました。どこか自分に似ている、と多くの人に感じてもらうためです。フミちゃんはちょっと年上だけど、まだ子ども。実は彼女にも悩みがあります。

夏休み、小学校の図書室が舞台の物語を読んで、「感想文、書けるかも!」と少しでも思ってもらえたらうれしく思います。

背のびせず、自分のことを書けばいい

フミちゃん直伝のアドバイスの中から三つを紹介! 苦手な人は、これを道しるべにしてね。

ポイント1 本の選び方とメモ

フミちゃん

感想文は本のあらすじではなく、本を読んだ自分のことを書く作文。だから、自分と関係のありそうな作品を選ぶといいよ。水泳が好きなら、上達ブックでもクジラの写真集でもいい。小説でないとダメというルールはないので。

本の中に、共感できる文章や、反対にちょっとちがうなあと思うところを見つけたら、メモをしておくといいね。

ポイント2 成長する必要ナシ

フミちゃん

本を読んで君が成長する必要はないからね。どうして読もうと思ったのかを最初に書く。次にメモの内容をもとに、自分のエピソードを盛りこむ。最後に君が一番強く感じたことを書いてみよう。「主人公の選択を、私は受け入れられなかった」もOKだよ。

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朝小プラスまなび

ポイント3 特別でなくていい

フミちゃん

かっこいい体験がなくても、日常のことを書けばいいんだ。「自分ごと」として書くのがむずかしかったら、友だちや家族の視点でもおもしろいよ。想像することに、答えはないからね。

文章を書くときは…

「いろいろな」とか「たくさん」とするよりも、それぞれ数字や具体的な内容を入れると、説得力が増すよ

インスタでもっと教えちゃう

 読書感想文の書き方をもっと知りたい! そんなみなさんに向けて、朝小編集部はインスタライブを予定しています。7月24日(木)午前11時から。あとから見ることもできます。家族といっしょにチェック!

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(朝日小学生新聞2025年7月16日付)