親の期待値はグッと下げて

自信をつけるには、「やった!」「できた!」と子ども自身が達成感を味わうことです。成功体験を積み重ねることで自信が蓄積されていきます。

子どもたちは日々成長していますから、「できたこと」「できるようになったこと」がたくさんあるはず。この「できた!」という達成感をしっかり、味わわせてあげてください。

自信は人との比較ではなく、過去の自分との比較で培われるものです。人との比較で得られた自信は、もっとできる人が出てきたときには、もろくも崩れてしまうからです。

人との比較ではなく、過去の自分と比べて得られる自信を育ててあげましょう。

【お子さま向けはこちら】

ワークシートで、お子さんが「できた」ことを考えるようにうながしましょう。見つからなかったら、ヒントを出してあげてください。気をつけてほしいのが、期待値をグッと下げること。100%から10%に下げることです。子どもは、親の期待や願望を敏感に察知するもの。「できた」ことは、当たり前のことでいいのです。ハードルを下げて「できた」ことをたくさん見つけて、言語化してあげてくださいね。

何かができたとき、「やったー!」って思うよね。例えば、てつぼうで逆上がりができたとき。サッカーでシュートが決まったとき。漢字がじょうずに書けたとき。ゲームで敵を攻略したとき。

どんな小さなことでもいいので、自分の「できた!」を見つけてみよう。ただし「できた!」は、人と比べてできたことではなくて、自分と比べてできたことだよ。

「できた」を見つけるのは、過去の自分と比べること。幼稚園のときより、キミは進歩しているんだ。できることがたくさんあるはずだよ。どんな小さなことでもいいので、書き出してみよう。自分が進歩したことがわかるよ。

「できていること」「できるようになったこと」を見つけたらガッツポーズ! 遠慮しなくていいからね。そうやって、小さな「できた」が積み重なって、自信になっていくんだよ。

ワークシートはこちらからダウンロードできます→https://www.asagaku.com/2022/worksheet02.pdf

高取しづか

ことばキャンプ主宰。アメリカで生活した折、日本と欧米のコミュニケーションスキルの差に危機感を覚え、研究活動を行う。帰国後NPO法人JAMネットワークを結成。「ことば力」と自己肯定感を育てることばキャンプを推進し、全国で1万人以上に講演・研修活動を行う。著書多数。

高取しづかのブログ https://ameblo.jp/t-shizuka

ことばキャンプ http://kotobacamp.com/