
このコラムは、子どもの「自己肯定感」を育てたいと思っているご家庭へお届けします。
ことばづかいは、親も意識して
自己肯定感を高めるには、ことばはとても大切です。今回は、ことばの持つパワーについて考えます。
人はことばを使って考えているし、自分が発することばによって気持ちが変わってくるのです。「どうせ」「自分なんか」「できない」ネガティブなことば=マイナスことばを使っていると、考え方までマイナス思考になってしまいます。
「バカ」「あっちに行け!」「死ね」などのことばを使っていると、人にいやな思いをさせてしまいますよね。
一方で「ありがとう」「よかったね」「いいね!」などプラスことばを口にだしていると、人にいい印象を与えて、人間関係が好転してきます。プラスことばを使っていると、自分自身も気持ちが切り替わって明るく元気になってきます。
プラスことばを言ってみて、あなたはどう感じたでしょうか。言われてみてどんな気持ちになりましたか?親子で、体感してみてください。たかがことば、されどことば、です。
子育て中は、子どもに注意したり叱ることはあるでしょう。親も余裕のあるときばかりではないので、いつもよそゆきではいられません。
でも、ときどき親自身も「自分が発することば」を意識してみてください。自信のもと、子どものセルフイメージを作るうえで、親のことばはとても重要だからです。
親子で、マイナスのことばではなく、人をよろこばせるプラスのことばを使うように意識してみましょう。
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プラスのことばを言ってみよう
キミは「どうせ……」とか「自分なんてできないよ」「私にはムリ」って言っていない?
こんなことばはブー!!気持ちが暗くなって、自信がどんどんなくなっちゃう。自分のことを低くしたり、心が暗くなることばを使っていると、キミの頭の中が「マイナスの考え方」でいっぱいになっちゃうよ。
「マイナスの考え方」を攻略するには、プラスのことばを使うようにすると効果があるんだ。たとえば「だいじょうぶ」「きっとできる」「なんとかなるさ」プラスのことばを声に出していると、気持ちが明るくなってくるよ。
それから「ありがとう」「うれしいよ」「がんばってるね」て言われたら、心があたたかかくならない? 人も同じように、プラスのことばを言われるとあたたかくうれしい気持ちが広がってくる。
自分がうれしくなって、人をよろこばせることばを使ってみよう。

ワークシートはこちらからダウンロードできます→https://www.asagaku.com/2022/worksheet04.pdf
高取しづか
ことばキャンプ主宰。アメリカで生活した折、日本と欧米のコミュニケーションスキルの差に危機感を覚え、研究活動を行う。帰国後NPO法人JAMネットワークを結成。「ことば力」と自己肯定感を育てることばキャンプを推進し、全国で1万人以上に講演・研修活動を行う。著書多数。
高取しづかのブログ https://ameblo.jp/t-shizuka
ことばキャンプ http://kotobacamp.com/
(LINE NEWS 2022年10月24日配信)

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